待合室にて。 「何でヘルメットなんか持ってるんだ?」的な視線が痛いが そういうのは気にしたら負けです。 平然と、しかし優雅に暖かいカフェ・オ・レを頂く事にします 当然一人だろうと思ったら船着場に一台のオフ車が。 ずいぶんと旅なれている様相の箱つきがとまっていた まさかこの雪の中・・・私と同じことをしている人が居るなんて・・・・ 乗船後、やはりとんでもない状況下に意気投合しオフ乗りの方とフェリーでの時間を過ごす。 新門司を20時に出発し、瀬戸内を航行し翌朝8時に神戸に到着予定。 100kmちょいしか走ってないが、SRライフ至上、もっとも過酷な一日だった。 |
結局のトコ、下した決断は 四国上陸をあきらめ、九州入りした新門司から神戸へと向かう。 調べた結果、九州と神戸を結ぶ阪九フェリーなるものがあるそうなので 朝一で予約をして乗り込むことにした。 というか四国は朝ライブカメラ見て目がテンになるほど雪が積もっていたり 高速道路も規制がかかっていたりで絶望的だった・・・ 別府から新門司までは軽く下道100km余り。 100kmといえば東名でいう東京〜御殿場間に匹敵する。 しかもこの日は大分市内でも雪が降るという 私はこの日、ある種の限界点を見ることとなる。 |
まぁ・・・しかし・・・・なんというか・・・・ありえないというか・・・・もう「雪」じゃなくて吹雪っす この中を100kmも走ろうなんざもう二度と思わないだろう。 死ぬかと思ったわ。体力的にも精神的にもある種限界でした 四国上陸断念どころの騒ぎではなく 下手をすれば九州で動けなくなっていたかもしれない・・・・ それを考えると選んだルートで正解だったと自分に言い聞かせる。 |
なんでこんなところにこんな建物が!? と最後に拍子抜けするようなこの建物こそ 阪九フェリーの建物。 ものすごい脱力感に襲われますw 乗船手続きを終えると社員の方だろうか 近寄ってきて署名を求められる。 高速1000円の影響で フェリー会社の存亡が危ぶまれている状況に 高速1000円制度に反対をする署名であった。 高速道路が1000円になるのはうれしいが フェリーはフェリーでなくなってしまっては困る。 難しい問題だ。 |
やっとの思いで新門司港に着いたは良いが 真っ暗&豪雪で看板がまともに見えず しかも新門司港はフェリー会社がいくつもあるので どこがどこだか全然わからずに彷徨う。 さすがにくじけそうになるが、あきらめたらそこで試合終了です。 気合で阪九フェリー乗り場を発見し 乗船手続きを始める。 ・・・・ちょっとまて予約番号いくつだっけ。(←メモってない なんてトラブルがあったが無事に乗船手続きを済ませる。 |
その後は別府から来た道を10号線で北上。 何度も言うが約100km。 いくら地方の幹線道路とはいえ 長い・・・長い・・・・ そしてなにもない上、寒いし風が強い。 写真を撮る余裕もすでにない。 道中この一枚しかないくらいであるw 雪が本降りになりシールドに雪が積もったかとおもえば 突然晴れてみたり、疲れる空模様に翻弄されながらも コンビニを発見しては休息とエンジンで暖を採る。 |
まったりとくつろいでいると、外が大変なことになっている。 「こりゃいかんね」とおばちゃんも言うがしかし 別府は地熱があるので雪が積もりにくいんだそう。 なるほどなぁ〜 しかし北九州までは距離があるので名残惜しいですが先を急ぎます。 「今度は彼女とふたりでおいで、はっはっは。」 「・・・がんばりまーすw」 と別れを告げ先を急ぐことに。 |
おもむろに置かれている本。 そういえばこの三つの場所すべてで温泉に入ったことになります。 命の危険もありましたが(小声) 本に目を通していると |
おや、「普通にココ載ってるじゃないッスか!」 「やっぱりめずらしんだろねぇ。よく撮られるよ」とおばちゃん。 |
そして神社の中に蔵を改良した佇まいで本当にありました 茶房、萬太郎。 |
夫婦杉と呼ばれる立派な杉の木がありました なにやら根っこで二本がつながっているとか、いないとか。 神秘的なものを感じます。 最近、自分にパワーがないからなのかどうか 神社などに来ると元気になるようなそんな気が致します。 |
こういう木漏れ日とかに当たってると 心地よいことこの上ない。 苔具合も実に美しく神秘的。 |
SR氏のところへ戻ると 先ほどのノラヌコ様が 「テメェの単車を見張っといてやったわ」 と言わんばかりに バイクのそばに佇んでおられました。 「近頃は物騒だ。ハンドルロックくらいかけやがれ、このタコ」 すいませんでした、ついうっかり・・・ |
「ま。道中きぃつけな。」 ・・・ありがとうございます。。 |
時間の余るこう言う日に限って迷わずあっさりと見つけてしまう。 八幡朝見神社の本殿。やはりお参りをして散策します。 |
おかげさまで芯から温まり 薄着でもちっとも寒くない体になってしまったが 外をちらつく雪を垣間見ると これも長くは持たぬのだろうと・・・・ さて、別府。 もう一度地獄めぐりをするのも芸がないので ほかの所をあたろうとガイドブックを見ると 八幡朝見神社というところがあり その神社内にある蔵を改良し茶房にしている なんともレトロなカフェがあるとな。 これは面白そうなという事で早速向かうことに。 |
「で、アンタどっから来たって?」 |
「あ"!? 横浜?バカかテメェは。ここは大分だぜ」 |
「しかしずいぶんと寒い。今日は雪に降られるから気をつけるこった。」 |
「まぁ俺様はこの辺でヌクヌクやってっから アンタも温泉でも入って温まってきな。」 |
ふと見るとヒマそうなノラヌコを発見。 こちらもヒマなのでしばらく遊んでいただきましょう。 話しかけてみると「ニャー」と飼いヌコにはないドスの聞いた声で返事をくれた。 |
しばらく走って再びの別府、竹瓦温泉。 今日はオッケーでした! 平日の朝だったので客足もまばら。 しかし、道後温泉級の趣、風情のある建物。 後に調べたwikiでは文化財に登録されているそうな。 驚くべきはその入湯料、なんと100円。 ほかにも砂風呂なるものがあるそうですが(というかこっちのほうが有名らしい) そちらは1000円だそうな。 |
四国方向の空模様。 もはや多くは語るまい。 新門司まで100数キロという看板に朝から うなり声を上げる私ですが どうせ戻るんだったら もう一度別府に立ち寄ってからにしようと思い 二日前に休館だった竹瓦温泉をめざします。 というかフェリーの出発時間が 20時と余裕をもてあます次第。 |
大分市街地から別府方面を望む あの雲じゃ間違いなく降られるなぁ・・・ |
本来であれば 紫ルートで大分から佐賀関まで走り四国へ渡って 松山で再び道後温泉に入った後(また温泉w) 松山自動車道から高松自動車道で善通寺ICまで行き 金比羅宮へ寄り高松からフェリーで神戸へと抜けるルートだったのだが・・・ おとなしく、もっとも安全かつ無理のないと思われるルートとして 新門司から神戸へと渡ることにした。 このルート、初日の来た道とまったく同じでまさに「興が乗らん」とはこの事。 まったく面白くなさそうな上、朝から雪がちらつく市内。 ただ来た道を戻るだけなので 今日はいつもより余裕の時間でのんべんだらりと起床します。 |
・・・・と言ったかどうかはアレですが 今日も今日とて寒いので入ります。 しかしこの温泉はとにかく、熱い。熱すぎるのだ。 数名いたおっちゃん達も 口々に熱い熱いと言いなかなか入れない・・・ すぐそばに源泉がある為、湯もなかなかさめない。 温度は42度と書いてあるが間違いなくそれ以上あるぞ。 |
そうこうしているうちに焼いてくれたたこ焼きが登場。 「うちのたこ焼きはしょうゆでたべるんや」と 人差し指を立てて説明するおばちゃんの自信作は500円で頂けます。 これが最高にうまかった! |
なんともアットホームな感じで おばちゃんが一人切り盛りしている小さな茶房。 常連さんが居て少し話し込んだりもして やはり横浜から来たと言った瞬間の反応が面白かった(笑) ここのコーヒーは神社の境内から沸いているありがたい神水 その名も「萬太郎清水」で入れてくれる。 |
昭和な風情の室内。 コーヒーのほかにも神社らしく甘酒などもあるが おなかが空いて来たので特製のたこやきも注文してみる |