走り続けずにとりあえず平湯でひとり作戦会議。
「ムカシー※」と野麦峠の渋滞で予想以上に時間を費やし
岐阜市内まで抜けようかという計画が怪しくなる。
おまけにめぼしいキャンプ場も見つからないので
少し早いがここから数十mいったところにある平湯キャンプ場に入ることにした。




※昔話に花を咲かせるおぢさん

駐車場で作戦を練ろうとしたときに
今度は集団バイカーに囲まれる。





「どこまで行くんですか?」
「このバイクなんですか?」
「すごい荷物ですね」
「こんなマフラーはじめてみました」



ほ っ と い て く れ





もうバイク止めるごとに話しかけられていたら
キリがないですね。
もう純正仕様に戻そうかな・・・・



さて、寝ながら次の目的地を考えようとしていたが
あっという間に眠りに落ちてしまったので
朝飯を食べながら思考する。

といってもなかなか決まらなかったので
「とりあえず西へ」と言う感じで走りながら決めることに。




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完全に余談だが、帰宅の途につくったって容易ではない。
平日なので高速料金をケチり下道で諏訪まで抜けようと計画するが
木曽川を行く国道19号が予想以上に長い・・・そして眠い・・・
気がつくと下呂から4時間半くらいかかってしまい
我慢しかねて伊那から高速に乗ってしまった。
いままで二日かけて来た道を半日で戻ろうって話がまず間違えているのだが
それでも雨に降られたくない一心ですっとんで帰ってきた(笑)
最後は体力を使い果たしバイクを停める際に立ちゴケしてしまうというおまけがついたが
このフリースタイルトラベル。ハマりそうです。



などと、調子に乗っているとパラパラと降り出してきてしまった。
うぬぬ。温泉に入りながらこのまま日本三名泉をめぐるべく
神戸まで飛ぼうかなぁーと思っていたら・・・
これは「行くな」という神の啓示なのか・・・

iPhoneで天気を見てみればこの日の午後から翌日にかけて雨と出ている。
ここまで晴天だったのにこのまま雨に降られて旅を続けては後味が悪いので
キリがいいところで引き上げ!また着ましょう!
といった具合で今回は2泊3日で帰宅の途につくことにしました。

画像はエレベーターからの眺めですが
こんな感じで温泉街を一望できます。


お湯は大浴場だったので
あまり良い湯だったかどうかの実感は薄かった。


とはいえたまにはこういう小奇麗なところも悪くないなぁと


あっちゃー、完全に場違い。
こういうのも悪くないけど
やっぱり情緒溢れる感じがいいよなぁ。

ちなみにこの立派な水明館、立ち寄り湯で1000円。
タオル一枚がサービスでいただける上にバスタオルはご自由にお使いくださいという
親切身溢れる旅館である。




ん〜・・・ここまで来て拍子抜けするとは思っていなかったが・・・




九州の黒川温泉のときと同じように
温泉手形が存在していた。
ひとつ1200円で三箇所に入れるそうな。




ここはきっと宿泊客向けなのだろう。
短時間できて楽しめる場所かというと
そういうところではないというのが少し歩いてわかった。


しばらく歩き回って、
なんだかもはやどこへ行っても同じような気配だったので
一番目に付いた「水明館」へと立ち寄る。



国道41号線沿いに飛騨川が見えてきた。
非常にきれいな山間を抜けていく。
道が広く、交通量も少ない、抜けていく風が心地よい。
なんだか走っていて久々に幸せを感じた。

やっぱりバイクって楽しいなってね。



三日連続で雨がないというシチュエーションに
軽く罪悪感すら感じつつも快走すること数時間。



前回この地でキャンプ中に火傷を負っているので
慎重にミスターひだるまSVEAを扱う。

ここでまた火傷したら笑えない。
このひらゆの森の湯が予想以上に
いい具合で予定より長風呂をしてしまった。
またしてもうれしい誤算。
無理して岐阜まで抜けなくてよかった



ひらゆの森の隣にある上高地行きのバスターミナルで
フラフラしていると
パック入りの飛騨牛を発見、迷わず購入。


湯煎で食べれるパック式はキャンパーにもうれしい一品だ。


飛騨牛はうまいうまいと聞いていたが果たして・・・
この平湯キャンプ場を利用すると
すぐ近くにある平湯温泉地の
「ひらゆの森」の割引券がもらえる。



金額にしてしまえば500円が400円と
100円割引ではあるが
風呂上りのコーヒー牛乳が一本タダ
と考えると急にお得感が出るw



とりあえず平湯キャンプ場へチェックイン

やっぱり設営が早い。
自分でテント張っててビビる、はやい・・・
蒼いけど、今までの三倍のスピードで設営できる!ってくらいはやい・・・





上高地でとまろうかとも思ったが
シャトルバスの値段が値上がりしているのと
去年着たし、ってことで途中の景色だけ堪能して通過。

安房峠(これアボウトーゲって読むらしい)を超えて・・・
と思ったら有料トンネルに入ってしまい「しまったー!」と叫んでいたが
出口に着てみれば「無料社会実験実施中」の文字が見えてホッと一息。

タダになったのはうれしい誤算でした。




松本市街

さらっと松本城をかすめて
近所で昼飯。(といってもコンビニ補給)
その後上高地に向かいます。




写真は途中で発見した自転車専用道路
コレぐらい広いと安心だよなー・・・

最近は自転車の気持ちがよくわかる。
故にこの場ですり抜けはしない
青木峠を抜けると松本市外まであとわずか
前方に真っ白な北アルプスが。

5月下旬でもバリバリ雪かぶってます
山をナメてはいけません。
地方を走っていると良くあるんだけど
ボロッボロの看板に国道の文字。

おいおいホントにここ国道かよ!

ってツッコミを入れたくなるような道に出くわす。


実はこういう道を走破するのが
結構おもしろかったりするんだ、コレが。

酷道ファンの気持ちが徐々にわかってきた。




道の駅で休憩しているとまた話しかけられる。
今度は昔トライアンフに乗っていたという初老の方。
「昔はさトーハツとか、あとはキャブトンのあそこ…えーと何て言ったっけ…」
「・・・あぁ、みづほ自動車ですか?」
「そう!それ!若いのになんで知ってんだぁ!?」

なんて余計なことを口走ったために1時間近く足止めを食らってしまう




※みづほ自動車とはその昔キャブトンという車両を作っていたメーカー
現代のキャブトンマフラーはこの車両から来ている。
キャプトンではなくキャブトン。
ちなみにCABTONは Come And Buy To Osaka Nakagawaの略で
当時の車両販売元であった
大阪、中川商店まで買いに来いってキャッチフレーズの略。
前にもこんなことを書いた気がするが気にしない。



で、そこからさらに
「昔ライラックってのにも乗ってさぁ!こいつがシャフトドライブでry」

とか始まってしまったので
ソロソロソロっとヘルメットをかぶり「じゃ!この辺で!」と強制的に離脱。
・・・ごめんねおっちゃん。

最終的に1時間半経過していた。

まぁよっぽどハーレー万歳なオヂサマより話の内容は面白いんだけど
あまりゆっくり話していても、ねぇ。


写真は134号線青木峠に入って一枚。
峠道なので良い子の皆さんは走りながら撮影するのは止めましょう。



さ、本日もスタート。
とりあえず18号線に出て西を目指し
上田菅平や塩尻方面を抜けます。




上田市街を通り過ぎ
一路松本を目指すことにした
松本を抜けて上高地の様子でも見に行こうかなという魂胆。

写真は143号線から青木峠に入る前の一枚
今回はハンドルが高いので
ノーファインダー撮影をしても自分が移りこんでしまう・・・
夫神岳でしょうか、よくわかりませんがとりあえず。

さわやか過ぎる朝の軽井沢。


久々に迎える心地の良い朝。
やっぱり晴れてこそ(ry

本日も晴れ。
やはりキャンプってのは
晴れててこそ面白いものです ←




Sweet Grassの売店入り口
大量の薪売り場と部材&食料売り場

  Free Style Travel Part 2  
良いのか悪いのか

展望風呂へと誘われる。


もうすぐかなぁ〜・・・アレ、まだ先だった。。
もうつくかなぁ〜・・・え、まだ行くの?
もういいでしょう〜・・・えぇぇ後15km??

みたいなやり取りを一人でしていると
やがてたどり着いたのは岐阜県は下呂にある下呂温泉
草津と有馬、そしてこの下呂は日本の三名泉、三大名湯としても知られている。


でもなんだか想像していたのと違って少し困惑。
もっと温泉街っぽいのかなぁと思ったけど
高そうなホテルとか旅館ばかりで、個人的にはあまり好きではない雰囲気。





さてさて、今日も今日とて予定がない。
走りながら予定を決めようではないか
ん?看板に下呂の文字。
ハイ、下呂温泉探訪に決定!


・・・と、出発してものの数分で今日の予定を決める。



そして迎えるささやかな夜。
焚き火を見ながら飛騨牛を食らう。

・・・味はご想像にお任せします
ぜひ一度ご賞味あれ!


しかしファイアスタンド、いい仕事しすぎ。
無理して買ってよかったなと。




明けて三日目。
朝5時ごろにキツツキが木をたたく音とウグイスの鳴き声で目を覚ます
なんという心地のよいネイチャーアラームか。

まともに聞いたことがなかったがこんな音がするのかと朝から感心
こんな音。
元バードウォッチャーらしく姿を追跡すると
その姿はコゲラにしては大きすぎるしクマゲラなはずもないので
アオゲラかヤマゲラっぽい感じ

しかし残念なことに視力が低下しすぎていて判別は不能だった





気がつくと遠くのほうでまだヤマザクラ(?)が残っていた。

中に入ると目移りしそうなくらいの品揃え
これだけで立派な店になるくらいの規模。

製氷機まで置いてあります。

なんなんでしょうこの気合の入れようは。


思わず長居してしまう(笑)

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